~消費市場、制度、流通、ITなどの変化を捉え、メーカーの営業、マーケティングを考える~2024年度量販チャネル研究会

1. 概要、開催方法、担当など

研究会の概要

本研究会は、市場、制度、流通、ITなどの変化を捉えメーカーの営業、マーケティングのあり方を考えようとするものです

-とくに食品、日用品等のメーカーにとって重要な下記の小売業態および主要企業の動向把握を重要なミッションとしています
  • GMS、SM、CVS、DGS、HC+EC
  • 2023年度後半からは、DSについても情報収集レベルを上げています
-過去30年以上に渡り、30社超の有力なメーカー各社の継続的なご参加を得ています

2024年度研究会の課題

-2024年は、物価、賃金、そして消費の動向がどうなるか、目が離せない年です
  • それらの動向を見据えるとともに、人手不足も加わるところで小売業がどう動くかを捉え、メーカー各社にとって他では得られない質・量の情報をご提供します
-また2024年は、世界史上たぶん初めて50歳以上の人口が総人口の半数を超える年でもあります
  • しかも、団塊は75歳、団塊Jは50歳を超えてゆき、さらにZ世代も世帯形成を進めることを踏まえ、複数正面の市場戦略も考えます
主要な小売業態の年間販売額の推移
データ出所:経産省「商業動態統計」、同「電子商取引に関する市場調査」、日本生協連「2022年度生協の経営統計」。なお生協宅配のみ年度で他は暦年の数字。
本研究会が決算、月次売上などを随時把握している
業態および企業数と主な企業の略称

開催方法、各回のプログラムの概要など

開催方法・サービス内容

-年9回(原則各月第4木曜午後)の定例研究会
  • 会場での開催に加え、Webで同時配信します
  • 基本の年会費で1社2名の参加が可能で、参加者、参加方法とも、各回ごとに変更可能です
-データ・サービス
  • 詳細は追ってご説明しますが、各回の事務局報告のパワポファイル、小売業の月次統計、各チェーンの月次営業状況などの時系列データを毎月更新してご提供します
  • 社内の皆様にもご提供し、ご活用ください

各回の典型的なプログラム

-事務局報告1:理事 根本(13:15ー14:30)
  • 直近の流通、消費の状況
  • そのときどきに新たに出てくる経営、営業、マーケティング上の課題や事業機会
  • それらへのメーカーの対応のあり方など
-事務局報告2:主任研究員 後藤(14:40ー15:45)
  • 対象業態、主要チェーンの決算情報
  • 主要チェーンの最新の動向など
-ゲストスピーカーによる講演(16:00ー17:30)
  • 小売業、メーカーなどの実務家を招聘

2024年度本研究会の開催予定日など

開催予定日 - 5月30日(木)  -11月28日(木)
- 6月27日(木)  -12月26日(木)
- 7月25日(木)  - 2月27日(木)
- 9月26日(木)  - 3月27日(木)
-10月24日(木)・25日(金)<視察>
*2024年10月は、小売業の店舗、物流センターの視察を予定しています
*コロナ禍以降、開催しにくくなっていますが、情報交換のための懇親会も随時開催致します
開催時間 13時15分~17時30分
開催方法 会場開催 + Web同時配信
参加対象 消費財メーカーの営業、マーケティング、経営企画部門などの方々
事務局担当者 (公財)流通経済研究所
 理   事 根 本 重 之
 主任研究員 後 藤 亜希子
*なお、初回5月と年末12月は、事務局報告内容が多いため、事務局のみの報告です

本研究会の報告について

毎回、消費、流通の新たな動向や関連する課題について直前まで情報を集めてご報告します

-そのため、報告内容を事前には定めず、各回の開催1カ月前にご参加登録者にご案内します
-ご参考のため、以下に2023年度の事務局報告のテーマとゲストスピーカーをご案内します
-小売の月次売上状況はほぼ毎月、小売業の決算情報などは四半期ごとにご報告しています
事務局の報告テーマの概要と外部講師と講演テーマ 報告者
2023年
5月
❶ 人口構造、物価上昇、値上げおよび消費の現状と見通し
❷ SM、GMS、CVS、DGS、HC上場企業の月次売上高の推移
❸ 今年度の展望とメーカーの課題
❹ SM31社、CVS6社、GMS等9社の前期決算レビュー・・・新たな収益認識基準の影響を踏まえた実績の評価
❺ 有力チェーンの今期の展開・・ライフ、サミット、SEJ、ファミマ、ローソン、イオンR、IY、イズミなど
根本


後藤
6月
❶ 消費者物価。企業物価、値上げ、消費などの直近の状況と今度の見通し、メーカーの課題
❷ SM、GMS、CVS、DGS、HC上場企業の月次売上高の状況、EC月間消費の状況
❸ DGS主要企業の基本的な状況・・・店舗数、売上高推移、商品部門別売上構成、調剤併設店および売上構成
❹ DGS2,3月期決算企業の前期決算レビューとウエルシア、スギ、マツココ&Coなどの今後の展開
❺ 「サミットがいま考えていること、取り組んでいること」
根本

後藤

外部講師
7月
❶ 2月期決算SM、GMS、CVS上場企業のQⅠ決算のポイント
❷ 今年度下期、来年度を考える1:オーケー・・・東京都心部・SC、関西にも出て 年率20%成長に再挑戦
❸ 今年度下期、来年度を考える2:2024年パリ五輪・・・ペットボトル、肉の販売禁止の可能性も
❹ 5,6月期決算DGS(ツルハ、アオキ、コスモスなど)の前期決算のポイントと新たな展開
❺ 「SMにおける離脱防止、ランクアップなどのためのID-POS活用」
後藤
根本

根本・後藤
外部講師
9月
❶ SM、GMS、CVS、DGS、HC上場企業の月次売上高の状況、EC月間消費の状況および食品のECシェア
❷ 消費、物価、値上げなどの状況と見通し
❸ ベルクの改装新業態クルベ江木店、今期2兆円を目指すPPIHの決算と今後の展開…PB、ドミセ、majicaアプリなど
❹ イオンのGreen Beans…okadoとの契約形態、事業モデルの評価、取り扱い商品、今後の拡大計画など
❺ 「ベルクのマーケティング、プロモーション」
根本

後藤


外部講師
10月
❶ 消費者物価、店頭価格上昇率鈍化の兆しと消費の状況、今後の値上げ品目など
❷ 値上げ・急性インフレが終息し、慢性インフレが到来する場合の食品小売市場の想定と考えておきたいこと
❸ 主力5業態2月期決算主要チェーンの上期決算のポイント
❹ 関東学院大学専任講師/弊研究所客員研究員 「流研長期予測2023・・・2040年度までの食品小売業態構造予測」
❺ 「薬王堂・パルタックによる非食品・食品の物流統合」
根本

後藤
研究員

外部講師
11月
❶ 直近の物価、消費、主力セルフサービス小売業態の状況
❷ 2024年の展望と課題から
❸ 3月期決算SM10社、DGS5社の上期決算のポイント
❹ ヤオコー、アクシアル、サミット、マツココ&Co、サンドラの新たな展開
❺ 「デジタルマーケティングとリテールメディア事業」
根本

後藤

外部講師
12月
❶ 物価、値上げの状況、EC消費の動向、北陸でDGSの売上がスーパーを超えた「北陸問題」あるいは「北陸化問題」
❷ 2024年の展望と課題
❸ 2023-24年のヒット商品、注目トレンドの評価、2024年の消費・流通関連分野イベント・スケジュール
❹ 主要業態、主要チェーンの2024年出店計画、新たな展開
❺ ディスカウンターに関する研究・・・マミーマートのDS業態、大黒天物産
根本


後藤

根本
2024年
2月
(予定)
❶ 物価、所得、消費などの状況と今後の展望
❷ 主要業態・主要チェーン、EC消費支出の直近の動向
❸ SM、CVS、GMS、DGS、HC主要チェーンの第3四半期決算のポイント
❹ トライアルの最近の動向と評価…23/6期決算、既存店の状況、イオン九州などとの連携、多角化とM&A、膨張リスクなど
❺ 「フジ・グループのアプリ、ID-POS活用」(予定)
根本

後藤


外部講師
3月
(予定)
❶ 市場、流通の直近の状況と今後の展望
❷ 商業動態統計の暦年時系列データで見る主要小売業態の全国およびリージョン別の動向
❸ 新年度に向けた主要チェーン小売業の動向
❹ アマゾン・ジャパンと楽天の2023年決算と新たな展開
❺ 「小売業、メーカーがやめなければならないこと、やらなければならないこと、最近とくに考えていること」(予定)
根本

後藤

外部講師
●3月の研究会をWeb Trial Dayとして、ご関心をお持ち頂ける会員外の皆様のご参加を受け付けます

本研究会担当者の略歴など

根 本 重 之(公益財団法人 流通経済研究所 理事)

 神奈川県横浜市出身。1978年一橋大学社会学部卒業。82年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。
(社)日本能率協会を経て、86年より流通経済研究所勤務、研究調査部主席研究員、98年4月から2018年3月まで拓殖大学助教授、教授を務めるとともに、流通経済研究所客員研究員を兼務、06年から同研究所理事、18年同大名誉教授。1989年からすでに34年間、拓殖大学勤務期間を含めて本研究会を担当。

  • 単 著『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ -消費と流通の先を読む-』(日本経済新聞出版社、2013年)
  • 共 著『流通チャネルの再編』(中央経済社、2009年)
  • 単 著『新取引制度の構築-流通と営業の革新-』(白桃書房、2004年)
  • 編 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)
  • 共 著『欧州の小売りイノベーション』(白桃書房、2000年)
  • 共 著『銀行が「小売業」になる日・・・流通と金融の融合』(東洋経済新報社、1999年)
  • 単 著『プライベート・ブランド:NBとPBの競争戦略』(中央経済社、1995年) など
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「消費と流通の今を捉え、先を読む2018:市場、流通、制度などの変化に対する長期課題と短期課題」『流通情報』(同上、18年1月) など
  • 編 著『シナリオ2025』(日本スーパーマーケット協会、2015年)
  • 編 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)

後 藤 亜希子(公益財団法人 流通経済研究所 主任研究員)

 愛知県春日井市出身。1995年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。96年より流通経済研究所勤務。国際研究部を経て、97年から本研究会担当。

  • 共 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)
  • 共 著『日本の流通と都市空間』(古今書院、2004年)
  • 共 著『<最新>よくわかる中国流通業界』(日本実業出版社、2003年)
  • 共 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)  など
  • 論 文「コロナ下での食品スーパーの業績についての検討」 『流通情報』(流通経済研究所、2023年3月)
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「大手コンビニエンスストアの決算データによる現状と今後の成長性に関する検討」『流通情報』(流通経済研究所、2019年11月)
  • 論 文「消費増税がスーパーの売上に与える影響について」『流通情報』(流通経済研究所、2014年7月)
  • 論 文「ネットスーパーの動向と今後の可能性に関する検討」『生活協同組合研究』(生協総合研究所、2010年10月)など