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機関誌「流通情報」バックナンバー

No.537 | Vol.50 No.6(2019年3月1日発行)

視点

他者の立場を想像する力

阿部 周造
横浜国立大学 名誉教授

特集 アメリカ流通における「アマゾン・ エフェクト」への対抗策を考える

特集にあたって

神谷 渉
公益財団法人流通経済研究所 客員研究員/玉川大学 准教授

Amazonの経営理念とその戦略

佐藤 将之
エバーグローイングパートナーズ株式会社 代表取締役

 
 アマゾンが急速に進めるリアル市場への進出、その背景にはどのような意図があるのか。今後の流通業の版図を変える可能性のあるアマゾンの戦略には「顧客満足の最大化」という意図が隠されていた。

キーワード: Amazon Go、Whole Foods Market、Amazon Books、Prime、AMZL
ウォルマートの戦略変化に見るアマゾンへの対抗策

神谷 渉
公益財団法人流通経済研究所 客員研究員/玉川大学 准教授

 
 ウォルマートは近年ネット販売のシェアでも存在感を示しており、店舗小売業としてネット販売の強化やデジタル化に取り組み成功しつつある好例と捉えられる。ウォルマートの戦略を紐解くと、アマゾンへの対抗策として店舗からデジタル分野への資源の再配分に加えて、店舗の役割の見直しや自社に関連するビジネス領域をエコシステムと捉えた包括的な発想や取り組みが必要であることが明らかとなった。

キーワード: ウォルマート、デジタル戦略、オムニチャネル、ラストワンマイル、EC
アマゾンに対抗する流通各社の最新動向

包山 慶見
公益財団法人流通経済研究所 北米地域リプレゼンタティブ
アジアマーケットブリッジ 代表

 
 アマゾン小売事業の「顧客の欲するありとあらゆるものを取り揃え、それを圧倒的なスピードで届ける」という現在の優位点が今後どれだけアマゾンのプラスで在り続けるのであろうか。一昔前に恐れられたウォルマート脅威が地方の小売業を壊滅させるには至らなかったのと同じく、アマゾンが一人勝ちになって他社の追従を許さないような状況にはならないであろうという仮説を持つ米国在住兼業主婦が、アマゾン・エフェクト最前線の米国で奮闘している企業や領域などを紹介する。

キーワード: アマゾン、EC型コンビニ、リアル店舗、ダラーストア、ハードディスカウンター

論文

外食国際化の新たな胎動:フランチャイジー「サンパーク」の国際戦略

李 素熙
関西学院大学 商学研究科 博士後期課程
川端 基夫
関西学院大学 商学部 教授

 
 本稿は、フランチャイジー(フランチャイズ加盟者)が新たな外食国際化の主体になる可能性を検討したものである。具体的には、積極的に海外展開を進めるメガ・フランチャイジーの「サンパーク」社に焦点をあて、同社が海外進出を行ったプロセスを解明することで、フランチャイジーが外食国際化にどのような形で寄与するのかを検討した。サンパークはまず独自ブランドで国際化を成功させ、次にそこで得られた海外での店舗運営ノウハウを強みとして、日本のフランチャイズ本部の海外加盟者になることで国際化を深化させてきた。このように、フランチャイジーの国際化は独自ブランドでの進出の成否がカギを握るため、その成功をもたらした6つの要因を同社の経験から導いた。

キーワード: フランチャイジー、国際化行動、店舗運営力、現地適応力、アジア<

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