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機関誌「流通情報」バックナンバー

No.552 | Vol.52 No.3(2021年9月発行)

特集 日本型モバイルコミュニケーションの新展開

特集にあたって

山﨑 泰弘
公益財団法人流通経済研究所 常務理事

海外におけるモバイル・マーケティングの効果測定事例と日本ならではのアプローチ

寺本 高
公益財団法人流通経済研究所 客員研究員/横浜国立大学大学院 教授

 

 本稿では、最新のモバイル・マーケティング・ミックスの枠組みを紹介し、その枠組みの中でも特に「発信タイミング」に基づいた効果測定事例を「時間」「位置」「コンテクスト」の3つの観点から紹介する。これらの結果は、マーケティング上示唆に富むものであるが、精度追求ゆえにプライバシーに踏み込んだ測定であることから、日本での適用は難しい。そのため、日本ならではの情報取得と効果測定の在り方として、①ターゲティングの操作はシンプルだけど「コンテクスト」にうまく踏み込んだクーポニングを目指すことと、②シンプルな「コンテクスト」の収集方法として消費者の買い物メモを活用すること、の2点を提案する。

キーワード: モバイル・マーケティング・ミックス、時間、位置、コンテクスト、プライバシー懸念
小売業のスマートフォンアプリの展開とモバイルマーケティング戦略

渡邊 秀介
公益財団法人流通経済研究所 研究員

 

 小売業が展開するスマートフォンアプリが誕生して10年、多様な形式のアプリが登場してきた。本稿では、現在展開されている小売アプリを統合型ECアプリ、機能特化型アプリ、機能特化型プラットフォーム、スーパーアプリの4つに整理した上で、それぞれがマーケティング戦略上とりうるポジショニングについて、アプリ提供側とユーザー側の視点から検討する。

キーワード: スマートフォンアプリ、スーパーアプリ、モバイルマーケティング、DX、カスタマージャーニー
SMにおけるモバイルコミュニケーションの成功の秘訣は組織づくりとクリエイティブにある

望月 洋志
D&Sソリューションズ株式会社 取締役 共同CEO 情報卸事業部長
兼 株式会社日本アクセス 商品統括・マーケティング管掌付 特命担当

 

 小売業界でもDXという言葉が話題になっているが、成功事例はまだ多くはないと感じている。なぜDXは進まないのだろうか。本稿ではその要因を「構造的課題」として捉えているが、いくつかのケースを通じて、DXを進めるための論点とその解決策について考察する。

キーワード: DX、デジタルトランスフォーメーション、組織、モバイル、クリエイティブ
Tポイントが取り組むモバイルコミュニケーション

佐藤 伸
CCCマーケティング株式会社 データベースマーケティング研究所

 

 日常生活のなかでモバイル端末を利用する時間が増え、それは企業と顧客とのタッチポイントにおいて最重要デバイスとなっている。モバイルの機能開発については、複数の企業間での活用を踏まえて、相互に連携する仕組みを前提に考えることが有効である。モバイルの普及はユーザーの情報発信についても身近なものとし、顧客との長期的な関係性を考えるうえでユーザー同士のコミュニティや、ユーザー体験のシェアは重要な要素となり得る。リアル店舗における顧客情報の活用はますますパーソナライズ化され、今後の5G普及によるリテールテックの加速にも期待が寄せられる。

キーワード: モバイル販促、顧客体験、クーポン、レコメンデーション、共通ポイント

視点

「流通革命」から考えるSociety5.0時代

杉本 徹雄
上智大学 教授

新刊紹介

折笠俊輔『農家の未来はマーケティング思考にある:EC・直売・輸出 売れるしくみの作り方』

小林 哲
大阪市立大学 教授

資料紹介

海外の流通&マーケティング

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